「タラント」レビュー
入院中に「タラント」という本を読んでいて、読み終わったので感想を書いてみます。こういうこと、初めてかもしれないのですが、せっかく読んだので。どうしても内容に言及してしまうので、未読の方はご注意いただけたらと思います。
クリスチャン作家ではないのだけど、キリスト教の影響を受けている、角田光代さんによる小説です。
主人公みのりの大学生〜社会人までの物語。発展途上国の支援を行うサークルに入ったことから、様々な経験と思いをします。また、祖父の清美の話ももう一つの大きな柱と言ったところ。彼は、身体しょうがいをおいながらも、走り高跳びに挑んでいました。
自分がこの小説を読んで心に残った言葉は二つ。一つは当然、「タラント」。新約聖書で一般的には賜物の例えとして用いられている言葉です。ただ、賜物だったら神様から一人一人に与えられているから、人から人へ渡したりはできないですよね。それが、この小説では、「これ百タラント」などと言って、受け渡しているところが意外。
タラントはどう解釈すれば良いのか…1人、専門家による話が出て来て、その人は「信仰」と言っていました。なるほど、それだったら人が人に影響を与えることはあるのだから、ありなのかな。あるいは、物語全体を考えると清美に与えられた運動能力のことなのかも。
もう一つは「使命」。この小説では、途上国に取材に行く人などが描かれていて、そう言った人たちを突き動かすものとして使われています。
自分、今は入院中で大したことはできません。やっていることは、読書や英語に触れるなどのインプットがほとんど。やっぱり、アウトプットして何ぼなんじゃないかな。
そうであれば、今感じていることをもっとブログやSNSにアップして、アウトプットするのが良いのかな。
今の仕事は本当に満足しています。使命感を感じられます。その仕事に復職するまでは、上に書いたような方法でアウトプットかな…
あと、途上国のことがたくさん描かれていたのが本作。NHKで、世界の放送局のニュースを色々放送しているのですね。本当に最近ですが、少し意識的して海外のことを知ろうと見るようになりました。アメリカ、イギリス、スペインなど、放送局は途上国ではないのですが。
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さて、最近の調子ですが、これまでやっていた治療とは別の治療を行うことになりました。
(別のアプローチで治療する、という感じでしょうか)
自分、体験記などはほとんどオフィシャルに出ている書籍を読んでいたのですが、少なくともそれらには出ていません。
看護師さんの話でも、「こういったケースはごく稀にある」と言われました。
気持ちは複雑ですが、もうこれをやるしかないようです。
着々と準備が進んでいるので、そして、こういうケースもあることはあるんだから、進めていこうと思います。
読んでいただき、ありがとうございました。